ホスピスの施設で行った「ドア穴のごまかし術」の事例です。
※ホスピスとは、がんや難病の進行によって治療が困難になった方に、身体の痛みや精神的な不安をやわらげるホスピスケア(緩和ケア)を提供する施設のことです。

「ドアに穴が空いています。」
「ドアの交換は予算的にできません。」
「何とか補修することはできないでしょうか。」

と言うご依頼です。
「ドア穴の補修」は難しく、ポリバレンテインテリアができる補修は、このサイトで紹介した「ドア穴のごまかし術」の補修方法です。お客さんには、この記事を確認してもらい、同意を得ました。

ダイノックシートで補修

ポリバレンテインテリアが行う「ドア穴の補修」は、「ドア穴をパテで平らにし」「上からダイノックシートを貼る」という補修内容にります。
リペア屋さんがやるような補修は、私の技術が低いためできません。
ですから、「現状を何とかしたい。」「しかし、費用は抑えたい。」という方向けのサービスになります。

ダイノックシートが足りませんでした

頂いた画像では良く分からなかったのですが、穴は二つあり、そのうちの一つが想定したものより大きかったので用意したダイノックシートが足りませんでした。
仕方がないので、似た色のダイノックシートを使用しました。
色はまあまあ合うのですが、デザイン(柄)が違うので違和感があります。
諸々の事情を説明して、今回はこれで納めることになりました。

このままでは終われない

このままでは終われないので、後日、似た色のダイノックシートを郵送してスタッフの方に貼ってもらいました。
前回のシートより格段に良いです。ぱっと見は目立ちません。

課題はダイノックシートの色

ポリバレンテインテリアで行うドア穴補修の課題は「ダイノックシートの色合わせ」です。
「ドア穴のごまかし術」では、ドア穴の補修を現場で相談されたため、時間に余裕がなく、ダイノックシートの色合わせができませんでした。

しかし、今回は事前にメールを送って頂いたので、ある程度準備ができました。
ただし、遠方だったため、事前に下見をすることができず「バッチリ色が合う」という分けにはいきませんでした。

ですから、画像を観察し「私の勘(カン)」で色が合いそうなダイノックシートを選びました。だから微妙に色が合いません。勿論、お客さんには事情を説明し、納得してもらってから補修を行いました。

ダイノックシートの色は、画像だけでは判断できません。実物と照らし合わせないと、色合わせは難しいのです。

料金について

施工料金は、穴二つの補修で1万5千円(税別)です。
ポリバレンテインテリアはどんな工事であっても「最低1万円」は頂きます。ご理解下さい。

※料金に付いては「料金の決め方」をご覧ください。

良くある質問

パテだけで、下地の強度は大丈夫ですか?

「穴が空く前と同じ」とは言えません。日常生活をする分には支障はないと思います。ただし、その保証はできません。
パテは乾くと石のように硬くなります。そういう意味では、強度が増しています。しかし、パテが付いている部分と付いていない分の境が心配です。穴が空いた場所を何度も押したりすると、その場所から壊れるかもしれません。

ダイノックシートは剥がれませんか?

自然に剥がれる可能性は低いと思います。ダイノックシートは剥がれにくい建材だからです。
ちなみに、ダイノックシートは、きちんと施工すれば剥がれにくいのですが、今回はあえて、手順を一つ省きました。理由は、「貼ったダイノックシートを剥がすかもしれない。」という可能性があったからです。
現状は、剥がれる可能性が残りますが、できる限り剥がれない様な工夫をして貼りました。

掃除の際に、上から拭いても大丈夫ですか?

ダイノックシート自体は、拭き掃除が可能です。しかし、今回のような施工の経験が少ないので、その後の状態がどうなるのかが良く分かりません。それ故、確信的なことは言えませんが、おそらく大丈夫でしょう。それくらい、ダイノックシートの「接着力」は強力です。
ただし、水拭き程度で済ませて、洗剤の使用は避ける方が良いでしょう。

今回のような補修を自分でもできますか?

やればできると思います。しかし、パテが難しいです。素人には、プロと同じクオリティの仕上がりになりません。
正直、「パテの仕上げ」のクオリティでお金をもらっている様なものです。並の職人では真似できませんから。
また、ダイノックシートを貼る作業は「一発勝負」です。貼り直しはできません。

まとめ

如何せん、ドアなどの建具は買い換えると費用が掛かります。諸々の費用を含めると、軽く10万円を超えても不思議ではありません。
ですから、この補修方法をどうのこうのと思う人もいるだろうが、切羽詰まった状況に置かれている人にとっては、良い補修方法だと思います。

「穴が塞がる」とやはり、気持ちが良い方向へ変わります。補修をした後のお客さんの様子から、そう感じます。

その上で、「できるだけ目立たないように穴を塞ぎたい」と思って、ひねり出したのがこの補修方法です。
個人的には、「悪くない」と思っています。

ポリバレンテインテリアの対応エリアやメリットは「HOME」をご覧ください。

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